更新2016/9/3
トルク管理のお話
トルクについて話してみたいと思います。
みなさん、ちゃんとご自分の規定値のトルクを知っているでしょうか?
サービスマニュアルを購入すれば正しい規定トルクが記載されています。(高いですが。。。)
私は、若いころちゃんと管理しておらず、常に強めに締めていればそれでいいだろうという、青二才な考えでした。
ボルト=緩まないくらい締まっていれば=OK という考えだったわけです。
しかし、トルクには、締めすぎると動かなくなってしまう箇所や、逆に緩すぎると最悪ナットが脱落することもあります。
それが怖いので、初心者はとにかく強く締めがちですよね。私もそうでした。
しかしより良いバイクライフにしたいといライダーなら、トルク管理を考えてみることをお勧めします。
なぜなら、今までのように強め強めに締めていれば安全ではあるかもしれませんが、バイク本来の動きを止めてしまう事があります。
その代表例がこちら↓
スイングアームピボットシャフトナットのトルクは快適に走るためのバイクに、重要なトルクの一つです。
ここが強く締まりすぎていると、どうなると思いますか?
答えはリアサスが固く感じるようになるでしょう。
(減衰も強く感じるはずです)
なぜなら、サスを外した状態で、スイングアームに力をかけないと動かないくらいスイングアームピボットシャフトナットのトルクが強いからです。
その状態でリアサスが、固い(もしくは柔らかい)といって社外のサスに変えても正しい判断ができません。
なので、まずは、スイングアームピボットシャフトナットのトルク管理を正しい基準にしてみてください。
ちなみに新車時のNINJA 250SLでは、規定は88N・Mですが、トルクレンチで測ると90オーバーで締め付けてありました。
これがタイで組み付けられているからなのか、わかりません。
日本で組み付けられているVTR250でもトルクは強かったように記憶しています。
理由は、メーカーは新車時にもし規定きっちりに合わせて出荷しても、走ってたら
なじんできて緩んでくることも考慮しているからかもしれません。
路面の悪路具合、環境いろんな要素のあるところへ新車は運ばれていきます。
そんな様々な要因を考えると規定より強めに締めるのも納得がいきます。
色んな環境に対応しなければいけない宿命があるわけですね。
しかし日本の綺麗に舗装された路面で、私のように体重が軽いと締めすぎです。
スイングアームピボットシャフトナットのトルクを正しくすれば、上の漫画のようになります。
リアサスをいじりたいかたは、まずここから始めてみてください。
もしかするとサスの不満がなくなるかもしれませんよ(^^)/
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